愛してるからこそ別れると言う不倫カップルの心理

既婚者との恋愛をしているうちに訪れる「別れ」。

そんな時に「愛しているからこそ別れよう」という言葉が出てくることがあります。

ここでは「愛しているからこそ別れよう」というカップルの心理についてご紹介します。

不倫カップルが大好きだからこそ、別れるというのはどんな時？

相手への気持ちが深くなると、相手の将来や自分との関係について、冷静に考えてしまうことが増えてきます。

特に自分との不倫関係が自分たちの関係にどのような影響を及ぼすのか、相手はどのような末路になるのかと考えた時に、「もう手放してあげよう」と考えるのです。

「一緒に居たい」「束縛したい」だけど、自分にはどうすることもできないと悟った時に、「愛しているから別れよう」という言葉が出てくるのではないでしょうか？

今は刹那的に好きだけど、一緒に居ても将来が見えない

不倫相手と一緒に過ごしていると、その時間だけは自分たちの特別な時間となります。

でも、相手は自分との時間をすごしたのち、家庭に帰ってしまいます。

「別れるのは寂しいけれどこのままで、自分の将来は報われるのか」「ずっとこのままでいいの？」「自分も家庭が欲しい」「太陽のあたる場所を堂々と歩ける相手とデートしたい」など、自分の将来を考えた時に、「待つ身はいやだ」と刹那的な恋愛に終止符を打ちたくなるのです。

相手との関係を断つという気持ちがあっても、相手のことが嫌いになったわけではなく好きな気持ちは変わらない、でもこの不倫の関係を続けるのが辛い時に別れを考えてしまいます。

また、時には不倫相手が、自分の結婚相手との離婚を話題に出し、確証が持てないあなたとの未来図を語ってくることもあるかもしれません。

相手はあなたとの関係をつなぎとめておきたいと考えているかもしれませんが、悲しいけれど、不倫は通常の恋愛以上に不安定でリスクを伴う関係です。

もし、相手の家庭に知れたら、慰謝料を請求されるかもしれません。

会社にバレたら、職を失うこともあるでしょう。

うわさ話や陰口の対象にだってなりかねません。

さらに、不倫の関係を続けていると、新たな恋愛に踏み出したり、出会いの場に出かけたりするチャンスも時間も失ってしまいます。

いつまでもずるずると続けてしまうと、若くて魅力的な時代はすぐに過ぎ去ってしまいます。

だからこそ、自分の未来を考えた時に、「今はまだ大好き。でも（あなたと一緒に居ても未来が見えないから）別れよう」と考えることもあるのです。

相手の将来を考えると、自分の存在が邪魔になる

不倫の関係を続けている時に相手の仕事での転勤や、家族のことを考えると、自分が身を引いた方が、相手とその周辺が楽になる、と思うこともあるでしょう。

逆に自分と不倫をしていなければ、他のパートナーと出会い、結婚したり、子どもを産んだりと家族を作ることもできるのに、と考えてしまうケースもあります。

また、不倫で相手を縛り付けてしまい、相手のしたいことや夢に挑戦する時間をうばってしまっているのでは、など。

相手の将来のことを考えると、自分がいることで相手の道がふさがれてしまうのではないかと考える時です。

相手を深く愛することで、相手の本当の幸せは何かということを自問自答することで「愛しているけど（自分と居ても幸せになることができないから）別れよう」という結論に至ってしまうのです。

今は好き、でも相手を自分が幸せにすることができない

大好きな相手とすごす時間はかけがえのないもの。

でも、その相手とは不倫状態であり、今の結婚相手との離婚はどうしてもできない状態にある場合、その相手との不倫を成就させることができません。

例えば、妻が妊娠中、または子どもがいる場合、その家族の将来を考えると、離婚に踏み切れないこともあるでしょう。

自分の両親の介護を相手が看ている場合なども、なかなか離婚を切り出せない理由のひとつです。

または、相手の両親にさまざまな援助をしてもらっている、相手の親の縁故で会社の地位があるなど、社会的な身分や地位を得るために、結婚が条件として成り立っている場合など、そのすべてを捨てても、不倫のパートナーと一緒に居ることが難しいということもあるでしょう。

自分の置かれている状況や環境を捨てることが、自分の一存だけではどうにもならない、このままずるずると不倫を続けていると、相手を飼い殺しのような状態にしてしまうという時に、別れを切り出すことがあるのです。

長く一緒に居続けても、自分が相手を幸せにすることが、今もこれからもないと感じた場合に別れを切り出すのです。

相手の幸せを考えるのが、真実の愛

では、本当の愛とはどのようなものなのでしょうか？

好きという気持ちと、恋する気持ちも「愛」とはよく混同されがちです。

ここでいうところの本当の愛は「見返りを期待しない」「相手の幸せを願う」愛情のことです。

本来、恋愛は自由なもの。

相手を拘束したり、相手の将来を考えると不幸だと考えたり、自分が幸せにしてあげられないから、手放すことが、不倫の場合には大切なのかもしれません。

いつまでも相手を日陰の存在にしておきたくないという相手本位に考えることが「愛しているけれど、別れる」ということにつながっていくのでしょう。

不倫を正当化すると、本来出会うべき運命の相手であったけれど、タイミングが悪かったから一緒に慣れないのかもしれません。

または、本当は不倫相手を自分の手で幸せにしたいけれど、自分の家庭や人間関係、社会的立場が許さないであろうという環境的な要因で一緒に慣れないだけかもしれません。

どうしても、あなたと一緒に生きていくことができないから、お互いに別の道を歩むことが「愛しているけれど、別れる」という結末なのではないでしょうか。

もしかしたら、不倫相手は自分の立場を守るために別れをきりだしたのかもしれません。

でも、「愛しているけれど、別れよう」と言われたら、泣いてすがるよりも、自分の将来を相手が考えてくれていると思って、受け止めた方がよさそうですね。

辛い結果だけど、相手の幸せを考えているからこそ「別れる」

最後まで添い遂げられないから不幸と考えてしまうかもしれませんが、本当に不幸ではありません。

人を深く愛した経験は、必ず自分の人生を豊かにしてくれます。

口に出せなくてもその人との思い出やその時の感情、見たもの、聞いたものなど五感で感じたものは自分の糧にもなるはずです。

その人とうまくいかなかったこと、別れることになってしまっても、時間が経つと良い経験や思い出と昇華されていきます。

別れはどんな時もつらいもの。

まだ、そこに「相手が好き」という気持ちが残っているのなら、なおさらです。

でも、「相手の幸せをそっと祈っている」「相手のことを好きでいる」ことは、誰も咎めることはありません。

側に居なくても、愛し合った二人なら、相手の幸せを願いながら自分の今の立場や環境を大切にもできると思います。

さらに、辛い経験をしたことがある人は、人の痛みがわかる人間に成長します。

また、辛い経験だったからこそ、次の恋愛や自分の家族をより大切にしようと考えるのです。

「愛しているから、別れよう」は異なる立場や視点から見ると本当に複雑な言葉ですね。

その時はつらくても、大人の恋愛をしたのだと受け入れられるようになりますよ。