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LGBTへの社会的な周知が広まりを見せ、2015年渋谷区ではLGBTのパートナー登録（結婚）がスタートしました。また他の都市でも登録が認められるようになってきています。
今までは同性愛者は、養子縁組を組むより他に結婚する方法がなかったのですが、養子縁組となると親子関係とされ、法律では夫婦としての扱いではありませんでした。
LGBTの人達が長らく事実婚をしていても、法律的に優先されないことが多く、パートナーでありながら、相続や健康保険、賃貸契約などで難しい側面がありました。
ここでは全国的に広がりを見せ始めているLGBTのパートナー登録について詳しくご紹介していきます。
登録する際のポイントや注意点、結婚式を挙げる時のコツについてもお伝えします。
LGBTでパートナーがいる人は参考にしてみてください。
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LGBTパートナー登録とは？
2015年11月に全国で初めて東京都渋谷区で「パートナーシップ条例」が成立しました。
法律ではまだLGBTの結婚は認められていませんが、この「パートナーシップ証明書」を区長に提出することで「受領証」を区が発行してくれる形となるのです。
異性カップルの場合、法律的に結婚の手続きをしていなくても事実婚（内縁）があり、法律上「婚姻に準ずる関係」とされています。
そのため、健康保険、労災の遺族補償年金、育児休業、介護休業の申し出などが可能となり、社会保障が事実婚の場合にも認められるようになったのです。
しかし、同性カップルの場合にはいまだこのような社会保障を受けられる事実婚が認められていないのが現状です。
そのため、戸籍上家族と認められていないこともあり、社会保障以外にも病院での面会や住居の賃貸契約を断られるケースも多かったのです。
このパートナーシップ条例では、法律ほどの効果はなくても、家族でないことを理由に断れることがあった場合に、企業に是正勧告後、事業者名を公表することができるようになっています。
つまり、このパートナーシップ条例が成立している地域では、地域内の事業者がカップルに最大限の配慮をすることを周知し、その効力が期待できるということなのです
LGBTパートナー登録をした場合のポイント
パートナーシップ条例では、法律ほどの効果はなくても、家族でないことを理由に断れることがあった場合に、企業に是正勧告後、事業者名を公表することができるようになっています。
つまり、このパートナーシップ条例が成立している地域では、地域内の事業者がカップルに最大限の配慮をすることを周知し、その効力が期待できるということなのです。
パートナーシップ登録を行えば、パートナーが万が一病気になった時に面会に行くことができ、パートナーシップ制度を取り入れている地域では、居住についても認められるようにもなってきています。
しかし、まだ法律では認められていないので、自治体によって要件が異なる場合があります。
例えば渋谷区では登録に2種類の8万円かかるという条件もあります。
しかし8万円は経済的にも負担であることから、規則で1種類の公正証書だけで受領証が発行される特例も設けています。
さらに世田谷区では公正証書不要で費用無しで、区から即日で受領証が発行されます。
他にも横須賀市や大阪市、札幌市、福岡市、熊本市、伊賀市、宝塚市、那覇市、中野区など全国の自治体でパートナーシップ条例が認められてきています。
また企業でも、生命保険の受取ができる保険会社や同性パートナーでも家族割ができる携帯電話会社など各企業もLGBTパートナーシップ制度について理解を示し、同性カップルであっても家族と同様の扱いが受けられるようになりつつあります。
LGBTパートナー登録の注意点とは？
各自治体の要件が異なり、年齢や申請に係る書類や費用が必要な場合があります。
またどちらか一方または双方が自治体に住所を置くことが条件になっているので、確認が必要です。
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パートナーシップ条例では、同性愛者であることを理由にサービスを受けられないことなどを是正勧告できる効力はありますが、パートナーシップ登録をしても法律的な婚姻関係が認められていないので、税金の配偶者控除や社会保障が受けられないなどのデメリットもあります。
同性愛者同士の結婚式を挙げる場合に注意すること
同性婚をして、互いに法律的には難しくても結婚式を挙げたいというカップルもいることでしょう。
同性カップルが結婚式を挙げる時の注意点をご紹介します。
ドレス？タキシード？衣裳を選ぶポイントは
まずは同性婚でも結婚式ができる式場であるかどうかを確認することが大切です。
式を上げたい結婚式場が同性婚を受け入れてくれるかどうか確認しておく必要があります。
それから昨今同性のカップルでも結婚式の衣装を選ぶことができる貸衣装店があるので、こちらも事前に確認しておきましょう。
同性愛者に配慮できる貸衣装店では、人の目が気になる場合に無料で貸し切りにしてくれて衣裳を選ばせてもらえる場合もあります。
ドレスやタキシードはお揃いの物である必要はなく、好きなドレス×ドレス、タキシード×タキシードの組み合わせのカップルも多いので、互いの好みで決める方が良いでしょう。
同性婚の結婚式で注意すべきポイント
LGBTである場合には、周りにカムアウトしていない人も少なくありません。
その場合には、小さな結婚式を選び、フォトウエディングだけで済ませるカップルもいます。
自分たちの環境や費用などから決めることができるので、たくさんの式場を回ってみることやさまざまな形態の結婚式があることなど、事前に情報収集をしておくことが必要です。
そして一番ポイントになるのは親兄弟など近い人にカムアウトすべきかどうかということです。
LGBTで親から許してもらえないということも少なくありません。
しかし、万が一パートナーに何かあった時に、やはり互いを家族として認めるのは、お互いの両親や兄弟なのです。
受け入れてもらえない、きっと反対されると思う人もいることでしょう。
もちろんカミングアウトがすべてではありません。
二人が同性結婚するうえで何を大切にしたいのか、なぜ同棲だけでなく結婚を選ぶのかということを話し合い、結婚式を挙げることやカミングアウトすることを考えるとよいでしょう。
もし周囲に認めてもらい祝福されるのであれば、結婚式場を使って二人の結婚式を挙げるようにし、親しい人に結婚の報告をすることができるのです。
また同性愛者同士の結婚という形を周りに認めてもらうことで、自分たちも互いに責任を取ることや、互いを大切な存在だと認めることができるようになるのです。
世論が少しずつ周知し始めた！広がるLGBTパートナー登録
国の政策や法整備はまだですが、今続々と県や地方自治体でパートナーシップ制度を成立する動きが出ています。
性の多様化（ダイバーシティ）に向けて、周囲の人が認知すること、人を好きになるのに性差は関係ないということを知ることが大切です。
もちろん成人してればパートナーシップ制度を使えば、カミングアウトすることなく結婚することも可能です。
しかし、異性であっても結婚となると、互いの両親への挨拶、家同士のつながりなどを大切にしていかなくてはなりません。
また結婚することで、お互いに責任を持ち合う関係にもなるのです。
結婚する意味を互いに話し合うこと、自分たちが望む結婚の形や方向性を二人で見つけることが大切です。
