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同性愛は異性愛と違って、成就することが難しいうえ、抱える問題も複雑ですね。
こちらでは、ビアンだからこその悩みを4つご紹介していきます。
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同性カップルだからこそ、悩みも複雑
昨今ビアンカップルも増え、少しずつ認知されてきている同性カップル。
同性カップルは、周囲からは、仲が良すぎる友達という印象ですが、本人同士は、真剣に交際しているので、周囲への報告などもセンシティブな状況になることもあります。
特に将来の問題やカムアウトなど、難しい課題を抱えることも。
こちらでは具体的にどのような悩みを抱えているのかご紹介していきます。
ケンカの理由が複雑
カップルになると、自分と相手の気持ちの温度差や、ちょっとした相手の行動にケンカすることも。
同性愛カップルがケンカになる主な原因は「嫉妬」です。
相手が異性と仲良くすると「本当はバイセクシュアルなのか」「ノンケだったのに、無理して自分と付き合っているのではないかという相手への不信感が生まれがちです。
なかなか成就することがなく、好きになった人にやっと振り向いてもらえた場合や自分に自信をなくしてしまっている場合など、相手は本当に自分で良かったのかと考えてしまうのです。
だから、相手が異性と少しでも話していたり、親しげな雰囲気を醸し出していたりすると、不安になり、喧嘩に発展してしまうのです。
更に、同性カップルで難しいのは、同性の友人でさえも、嫉妬の対象になってしまうことです。
友達だとわかっていても、「同性である自分を受け入れてくれたから、もしかしたら異性に心変わりをするのではないか」と疑心暗鬼になってしまいます。
特に女性は特定の友達やグループで行動することも多く、ビアンの場合にはこのような「特定の友達」にも嫉妬心が湧くことも。
「いつもそばにいるのはずるい」という軽いものから「本当は彼女の事をねらっているのでは？」というディープな嫉妬心まで湧いてくるのです。
嫉妬の対象が、同性にも異性にも向くため、人間関係も複雑になったり、相手を必要以上に束縛しようとしたりするのです。
スキンシップはどうしたらよい？
カップルになったら相手に触れたいという気持ちが湧いてくるのは当然の事。
第一関門として、相手とどうスキンシップを取るかで悩んでいるカップルも多いです。
二人きりならばボディタッチはできるけれど、外出時に手をつなぎたいけれど、つないでも良いか、腕を組んでも良いのかなど、相手の気持ちや周囲にどう思われるかが気になってしまう悩みもありますよね。
更に関係が深まり、セックスを使用と考えた時に、どちらが受け手でどちらがタチになるのかという問題もあります。
相手との相性の問題もあるでしょうし、どのように進めていけばよいのかというスピード感やどこまで許されるかという問題の深さもあるでしょう。
セックスの話題は簡単ではなく、同性だからこそ、どうしてよいのか、相手にストレートに聞いてよいものなのか、考えてしまうこともあるでしょう。
デリケートな問題だけに、相手との関係をより深めたいと考える時に頭を悩ませてしまうことが多いようですね。
家族へのカムアウトをどうするか？
世間の同性愛への認知度は高まり、理解を示す人が増えてきていますね。
しかし、自分の親や家族にカミングアウトして受け入れてもらえるかということで悩んでいることも少なくありません。
おおらかな家庭であれば、問題なくカムアウトし、受け入れてもらえる可能性も高いです。
しかし世間体を気にする古風な家柄の家庭では、生まれた時の性に強くこだわりを持つ場合も少なくありません。
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また、残念なことに同性愛者への偏見を持っている親や家族がいるとことさら厄介です。
家族にどのように説明をするか、また相手の両親や家族に自分との関係をどう説明するか、関係を続けることに反対されるのではと、悩んでしまうケースが多いのです。
同性同士、将来はどうするか
自分たちの将来について悩んでしまうことは非常に多いと思います。
まず、このままずっと生涯をともにするカップルになれるのかどうかということです。
付き合いが長ければ、恋愛から愛情へと気持ちも変化していきます。
このまま、ずっと一緒に居たいと思う反面、異性間の恋愛のように、パートナーに家庭を持たせてあげたい、子供を持たせてあげたいと相手の立場を考え始める場合も。
更に自分を追い詰めてしまうと、このまま、相手は自分と生涯一緒に居て、本当に良いのかと自問自答することも。
特に同性カップルの場合、簡単に子供を持てない事情もあり、子供が好きというパートナーには「子供を持たせてあげられない」と悩むことも。
ビアンカップルの場合には、子供をどちらかが妊娠すればよいと簡単に考えがちですが、どちらが妊娠するか、またどのような方法を取るか、生まれた子供の認知や周囲への理解はどうするかなど、問題も多いですよね。
生まれた子供にも自分たちの関係をどのように話すか、など一筋縄ではいかないケースも多いです。
パートナーと生涯ともにするとしても、まだ同性婚に対して日本での法整備がなされておらず、婚姻関係よりも養子縁組という形を取るケースが多いです。
事実婚の認知度も上がってきているので、財産分与などの保護はされますが、万が一の遺産相続をパートナーにしたい場合には、遺言書が必要など、異性婚よりさまざまな制限を受けるケースもあります。
パートナーに万が一の事があった場合には、入院や手術の同意書にサインをすることができない、緊急時の連絡の最優先順位にならないことも。
人生において大きな転機を迎え、更に法律が付随する場面では、同性カップルは、家族より優先度合いが下がってしまうこともあります。
大切なパートナーの万が一に備え、また自分の気持ちが生涯変わらないという証明にもなるけれど、本当に養子縁組を組んでいいのか、など自分たちの将来について考える問題が山積みなのも、同性カップルの悩みなのではないでしょうか。
相手の気持ちを尊重し、小さな事でも言葉で伝える努力を！
ビアンカップルの場合、体調面や感情的になりやすい部分、社会的な立場など同性だから分かり合えることも多いです。
分かりやすいからと言っても、自分の気持ちや考えていることまでは、相手がわかってくれるとは限りません。
悩んで行き違いになるくらいなら、冷静に話をし、自分の気持ちを相手に伝えることが大切です。
また、付き合って間もなくは、相手との関係を深めていくことに終始しがちですが、付き合いがある程度長くなると自分たちがどのような将来を歩みたいのか、しっかり話し合っておく櫃必要がありそうです。
お互いの価値観や将来観は、修正できる多少のずれであれば、話し合ってすり合わせ、譲歩することで、お互いの溝を埋めることができるでしょう。
でも、相手の価値観が根本的に異なる、将来観も違っている場合には、長く一緒に居るためには相当の努力が必要となります。
さまざまな悩みがあっても、本当に相手との信頼関係ができていれば、不可能ではなく乗り越えていくことができる課題でもあります。
ひとりで悩んでいないで、パートナーとのコミュニケーションを大切にしていくことが悩みを解決し、長く一緒に歩んでいけるコツなのではないでしょうか。
せっかく巡り合ったパートナーだからこそ、大切に関係を育んでいってほしいものです。
