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トランスジェンダーとエックスジェンダーの違いと恋愛心理とは?

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LGBTの問題を考える際に、複雑に感じるのはトランスジェンダーと、エックスジェンダーという言葉です。

他の性的マイノリティの人とどう違うのでしょうか。

こちらでは、このトランスジェンダートエックスジェンダーの言葉の違いや恋愛心理を紹介します。

トランスジェンダーとは

トランスジェンダーという言葉の意味は「貫いて」「超えて」「逆側に行く」という「トランス」と「性」であるジェンダーが一緒になった合成語です。

生まれた時の性別と自分が認識している性別の不一致がある場合にトランスジェンダーという性的カテゴリーになります。

生まれ持った性別は男性だけれど、自分は女性であると思う、女性として社会に受け入れられたい、女性として男性を好きになる状態をいいます。

反対に、生まれた時の性別は女性だけれど、男性として社会的役割を担いたい、男性として女性と恋愛をしたいと考えている人がトランスジェンダーとなるのです。

トランスジェンダーの概念は広く、必ずしも「男性」「女性」と分けられた性だけではありません。

自分の生まれ持った性別に違和感を抱き、間違っている、不完全に感じる状態の人々も当てはまります。

性同一性障害とは違うの?

性同一性障害とは、日本の精神科などで、診断される医学用語です。

生まれ持った性と本人が認識している性別が異なると診断され、医師が「精神的な疾患である」と診断した場合性同一性障害となるのです。

性同一性障害は自分の体の性と心の性の違いに強い違和感や嫌悪感を持っている人で、性の適合を望んでいる状態の場合に診断を受けるケースが多いのです。

そのため医師の診断によりホルモン治療や手術療法を要する性別の移行を行っている人は性同一性障害となります。

2人以上の医師の診断を受け、20歳以上で「性同一性障害である」と診断を受けた場合や他の条件を満たした場合には戸籍でも性別移行を行うことができます。

しかし、トランスジェンダーの人は必ずしも「性同一性障害」というわけではありません。

体の持っている性と心の性が異なっていても、全員が診断や手術を望んでいるわけではないのです。

トランスジェンダーという言葉は広義で使われているため、「性同一性障害」もトランスジェンダーの中に含まれるといえるのです。

トランスジェンダーの恋愛心理はどうなるの?

トランスジェンダーは、必ずしも決まった性的思考を指すものではありません。

異性愛者、同性愛者、両性愛者、全性愛者、無性愛者など、自分の体の性別とは違う性同一性状態であり、特定の性的思考を持っているとは限らないのです。

体は女性器を持っていても、バイセクや、またはノンセクやAセクである場合もトランスジェンダーに含まれるということになります。

体が女性でトランスジェンダーであっても「レズビアン」というカテゴリーに決めつけることができないということなのです。

そもそも性的思考や恋愛観は、固定概念で片付けられるほど単純なものではありません。

若い世代で気が付く人もいますし、結婚して子供を持ってから自分の心の性が違っていることに気が付く人も存在します。

性に対する多様性を社会が理解し認めることで、トランスジェンダーの人が生きやすい社会になるのではないでしょうか。

トランスジェンダーが抱える問題

トランスジェンダーの人が抱える問題は多岐にわたります。

学校で決まった性別で行動をすることや制服を着用することに抵抗を感じることがあります。

特に制服問題では、学校側が認可することもありますが、依然としてほとんどの学校では認められないケースが多いのです。

また、決められたトイレに入ることも、トランスジェンダーにとっては難しい課題となっています。

女子トイレや男子トイレには、体の性別で入らざるを得ない状況もあり、学校や職場でのトイレ事情は複雑なものとなります。

社会に出ても、就職活動などでも認知されつつありますが、周囲の人の理解がないと当事者の負担は変わらないケースが多いのです。

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どのようなシーンでトランスジェンダーをカムアウトするのか

トランスジェンダーであることをカムアウトするシーンもあります。

例えば

・家族や近い友人に伝える

・学校や職場に申請を出す場合

・LGBTのパレードや集会などに参加する時

などが考えられます。

LGBTへの知識や理解がない相手に説明し、手続きなどを行う際にカムアウトをすることがあります。

特に公の場面で使う場合には「性同一性障害」という言葉を使うことで、精神科で診断を受け、自己認知だけでなく医学的にも認められていることが必要となります。

また、トランスジェンダーであることを自分で認め、オープンにしている人もいます。

自分のアイデンティティーとして受け入れ、公言して社会的な生活や、LGBTの活動を行っている人たちです。

自己認知し、オープンにすることで、社会には理解を示す人や支持してくれる人も増えてきています。

性の多様化が認められる世界になることで、差別や心ない中傷、職業選択や学校での活動制限などの壁が取り払われていくようになるといいですよね!

エックスジェンダーとは

さてトランスジェンダーというカテゴリーには、エックスジェンダーと呼ばれる人もいます。

多くの人は、自分の体と心の性が一致している、または体と心の性が一致していないことが明確にわかっていることが多いのですが、エックスジェンダーの場合には、それらがあいまいであるということです。

性同一性障害であることはわかっていても、自分の認識がはっきりせず、体や心が特定の性であるかどうか定まらない状態であるということなのです。

何かのきっかけがあって、体は女性だけれど、心は本当に男性なのか、一時的な気の迷いではないかと考えてしまうことや、自分自身が女性、男性とはっきり分けて考えることができない人達も存在します。

このような揺れ動く性認識の人をエックスジェンダーと呼びます。

エックスジェンダーであっても、将来的に定まった性に落ち着く人もいれば、性適合手術を受けたのちに、元に戻したいと思ってしまう人もいるのです。

さらに、自分がエックスジェンダーであることを認識している人もいます。

自分が「男女のどちらの性別に該当しない」と認識している人は、どちらの性になるか明確にしようとすることはなく、第三の性として生きようとする人もいます。

性の多様化を認め、トランスジェンダーが生きやすい社会に!

トランスジェンダーの当事者は、学校生活や就職、結婚など社会的な問題だけでなく、人間関係や自分の性を受ける自己認知など、さまざまな問題を抱えています。

トランスジェンダーの人が生きやすい社会の第一歩として、社会が性の多様化を認めることや正しい知識を持つことが大切なのです。

どのような人が性的マイノリティであるかということから、それぞれが抱えている問題に焦点を当てることで、社会全体がLGBT問題に理解が深まります。

LGBT問題は差別や偏見などだけではありません。

どのようなことが問題なのか、当事者目線で考え、トランスジェンダーの人を受け入れる人が増えれば、性にとらわれることのない社会を目指すことができるのです。

LGBT問題は、当事者だけではなく、社会全体で考えるべき問題です。

もし自分の近い友人が一人で悩んでいたら、その人の気持ちに寄り添うだけで、きっと気持ちが軽くなることでしょう。

まずは知ることから始めることが大切です。

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