ノンセクシャルとは？ノンセクシャルの特徴と自己診断テスト

LGBTの中には、ノンセクシュアルと呼ばれる性的少数者が存在します。

性の趣向は多様化していて、決して「異性との恋愛」や「体の関係を持つ事」がすべての恋愛の基本というわけではありません。

もちろん、異性間との恋愛感情を持つ事や、好きな人と体の関係を築くという人が多い中で、「ノンセクシュアル」という人も存在します。

ノンセクシュアルの人はどのような特徴を持っているのでしょうか？

こちらではノンセクシュアルの特徴と、ノンセクシュアルであるかどうかの自己診断テストをご紹介します。

自分がノンセクシュアルかもしれないと感じている人はぜひ試してみてくださいね。

ノンセクシュアルとは非性愛のこと

ノンセクシュアルの人の特徴は、恋愛感情はあっても、相手に性的な欲求を抱かないタイプの人を指します。

性的欲求が無いからといって、相手のことを愛せないという事ではありません。

相手のことが好きだけれど、性的な行為に関心が高く無い、相手に触る事ができても、キスやセックスはできないという人のことを言います。

もちろん愛情もあるし、相手のことも大切だと思っているけれど、性的な好意に興味が薄い事が多く、相手とエッチしたいという願望が無いのです。

ノンセクシュアルの人は、好きな人と結婚したいという願望もありますし、性的な知識や経験が全く無いというわけではありません。

家庭を持ち、子どもも欲しいと思っている人もいる事から、パートナーや周囲に理解されにくい特徴を持っています。

また、性的対象は異性だけでなく、同性でノンセクシュアルである場合もあります。

人を好きになり、愛せるけれど、性的な関係を望まない人がノンセクシュアルといえるのです。

もしかしたらノンセクシュアル？自己診断でチェックしてみよう

もしも自分やパートナーがノンセクシュアルかもしれないと感じる事があるのなら、自己診断をしてみましょう。

もしノンセクシュアルである事で真剣に悩んでいる場合には、専門の相談機関などでカウンセリングを受けてみる事もおすすめします。

恋人と一緒に過ごす時間に幸せを感じる

恋人と一緒にいる事で、ときめきや安らぎを感じているけれど、「別にセックスしなくてもいいのでは無いか」と思っていませんか。

「セックスだけが恋愛では無い」という考えだけでなく、相手を愛しているし、ずっと一緒に居たいのに、性的な興奮を感じない、性的な関係を抱きたいとあまり思わないという場合には、過去の恋愛についても考えてみましょう。

もしかしたら自分がノンセクシュアルかも！自己チェック

もしかしたらノンセクシュアルかもしれないと思っているなら、次の項目に当てはまるかチェックしてみてくださいね。

・今までの恋愛でも「セックスなし」「セックスだけが恋愛じゃない」と同様に感じる事があった。

・いままで恋人がいた事もあったが、セックスができない事で別れた事がある。

・大好きな相手なのに、相手にセックスを求められると苦痛になる。

・ハグや軽いキスはできるけれど、ディープキスは苦手、またはできない。

・結婚したい、将来的に子どもも欲しいけれど、それは体外受精でお願いしたい。

・相手にセックスをしたく無い事を話すと関係が壊れてしまうから、苦痛だけれどセックスをしている。

・恋愛もしたいし、恋人も欲しいけれど、セックスをする事が難しいから恋愛ができない

という事がポイントになります。

あなたはいくつ当てはまりましたか？

当てはまる項目が多いほど、ノンセクシュアルである可能性が高まります。

ノンセクシュアルじゃないかもしれない！本当の恋愛をした事が無い？

まだ恋愛経験が、未熟な場合には、はっきりとノンセクシュアルだと断定できない場合もあります。

ノンセクシュアルの人の場合には、もちろん恋愛経験が無くても自覚がある人もいます。

しかしそれなりに恋愛経験を持っている人で、自分の恋愛と相手や他の人の恋愛が違う事に気が付き、ノンセクシュアルを自覚するケースが多いのです。

性的な好意に嫌悪感やトラウマを持っている

過去に性的なトラブルがあった場合や、父親との関係が上手くいっていなかったなどの原因がある場合には、セックス自体に嫌悪感を抱くケースがあります。

またセックスをしている最中に、相手から「エッチが下手」「マグロ」「不感症」など、ひどい言葉をかけられてしまった場合にも、トラウマになる事もあります。

人の身体や心はデリケートですので、相手の何気ない行為や言葉で傷つき、セックスそのものに対する嫌悪感を抱く事もあるのです。

この場合にはノンセクシュアルでは無く、性に対するトラウマが関係している事から、カウンセリングを受ける、またはそのような過去や原因を受け入れてくれる相手に出会う事で、セックスに対する嫌悪感が薄れるケースもあります。

もしかしたら「セックスをしたい」という相手にまだ巡り合っていないのかも

恋愛経験が少ない、またはライトでプラトニックな恋愛経験が多い人は、セックス自体の経験回数が少ない事も原因かもしれません。

恋愛経験を重ねていく、または本気で好きになった人が表れたら、その人の心も体も自分のものにしたいという欲求が生まれてくるはずです。

だから、自分が愛している人に自分のすべてを受け入れてほしい、また相手のすべてを受け入れたいという気持ちにもなるのです。

もしかしたら、セックスをしたい相手に巡り合っていない、好きな人と肌を重ねる心地よさをまだ知らないだけかもしれません。

この人ならずっと一緒に居たい、相手のすべてが欲しいと思うような相手に出会う事ができたら、ノンセクシュアルでは無い事が判明するケースもありますよ。

自分がヘテロと思っていたが、実は同性が好きだった

今まで異性との恋愛を重ねてきたけれど、どことなく違和感を抱いている場合など、そもそもの恋愛対象が違っている場合もあります。

自分の恋愛対象がわから無いトランスジェンダーや、ヘテロだと思っていたのに、本当は同性愛者やバイセクシュアルであった場合には、性的に無理が生じている事から、相手とのセックスが難しく感じられる事があります。

性的な行為だけでなく、同性の恋人ができる事で、心もしっくりきた事で、ノンセクシュアルでは無いと自覚する事もあるのです。

自分の性的対象が本当にヘテロなのかどうか、はっきりしないうちはノンセクシュアルと決めつけず、自分の心を解放する事から始めていく事が大切です。

もしノンセクシュアルだとわかったら？

自分がノンセクシュアルであるとわかったら、パートナーにカミングアウトする前に、相手が自分との関係をどのくらい求めているのか、言動から探っておく事が大切です。

相手がセックスを重視していたり、あなたとの子どもが欲しいと強く望んでいる場合には、あなたがどの程度受け入れる事ができるのか許容範囲を決めたり、代替案を考えておく必要がります。

なぜなら恋愛は相手の気持ちも尊重すべき行為だからです。

自分だけセックスが苦手だから、相手もセックスさせないというのは、相手にとっても辛いと感じる事もあります。

精神的に深い部分でつながっているのであれば、相手のどのような部分でも受け入れるという寛容な人もいるかもしれません。

しかしセックスをしない事で相手は「異性としてみてもらえない」「自分が嫌われている」と思う事も多いものです。

セックス以外のスキンシップの機会を多く作る、また相手が性的欲求を満たすために風俗に通う事を認めるなど、相手の選択肢をいくつか考えて、それを受け入れる事も考える必要があるかもしれません。

また将来的に結婚を考えているのならば、「子どもを作るかどうするか」というのは大きな課題になるでしょう。

二人だけで生きていく事や体外受精を考えるのも一案ですし、特別養子縁組などの制度を考える事も必要かもしれません。

恋愛は自分ひとりでしているのでは無く、相手の気持ちを尊重する事を一番に考える事で、ノンセクシュアルであっても恋愛を長続きさせる事ができるのです。